共同治療オープンシステム / 患者さま
オープンシステムによる心臓カテーテル共同治療プログラムとは、カテーテル治療が必要とされる患者さまに対し、より標準的で最新かつ最適な治療が行えるように経験豊富な複数の専門医と申込医が検討を行い、実際に申込医とともに複数の専門医が共同してカテーテル治療を行うシステムです。そのために、申込医とともに豊橋ハートセンターへご来院していただき、当ハートセンターのカテーテル室で共同して治療を行うものです。
現在、日本の医療における大きな問題の一つとして治療内容が病院間・地域間で異なり、また医療内容にも差異があることが指摘されています。その大きな原因は基準となるべきガイドラインが十分でないことが指摘され、現在各診療分野で診療や治療マニュアルおよびガイドラインの整備が進んでいます。
心臓カテーテル治療においても、学会やその他の研究会にて治療内容の検討や最新の治療法の啓蒙が行われていますが、カテーテル治療の密室性により病院間の差異が解消されるにいたっておりません。
本プログラムの目的は、実際の治療現場において協同治療によるカテーテル治療の密室性を克服し、個々の患者さまに最良な治療は何かを追及し実際に治療を行うことです。また、医師間の技術交流により治療内容の差異を解消することも目的です。
患者さまよりインフォームドコンセントを頂いた上で、
術前検討会:様々な状況を考慮し最良の治療法を追及、申込医・複数の熟練した専門医による治療法に関する意見交換
共同治療:申込医と熟練した専門医が協同して治療を行う
術後検討会:申込医・複数の専門医により適応した治療法の結果を検討し問題点・改善点を検討
- 1.患者さま受け入れ、担当医による術前説明、看護師による遠隔地からの患者さまのケア(入院時・入院中、前日または当日)
- 2.術前回診
- 3.術前検討会(当日朝)
- 4.協同して行うカテーテル治療
- 5.術後検討会(術後当日)
- 6.術後回診
- 7.カテーテル中の画像を保存
- 8.退院時のケア(内服薬の追加の確認、帰路の緊急連絡先・対応法、紹介医の受診日の確認、等)