脳神経外科
脳神経外科は2023年4月から新体制になりました。
従来の外来診療に加え、脳卒中を中心とした脳の病気に対して手術などの入院治療を行うことができるように診療機能を強化します。脳卒中には脳梗塞・脳出血・くも膜下出血などが含まれ、脳の血管が原因でおこる循環器病のひとつであり、⼼臓病や動脈硬化性疾患と密接に関わりがあります。不整脈や弁膜症など心血管疾患を持っている方に脳梗塞などが併発することは稀ではありません。このため、当院では脳卒中部門を強化することで、従来の⼼臓・⾎管の専⾨病院である豊橋ハートセンターがより広い意味での循環器病の専⾨病院となるよう努⼒して参ります。
当院は⼼臓・⾎管の専⾨病院ですので血管撮影装置、マルチスライスCT、各種超音波検査はもちろんのこと、高磁場3.0T MRI装置も導入されており、通常の1.5T MRI装置よりも詳細な画像診断が可能です。
また、脳神経外科では従来の外科手術のみならず、体に負担の少ない血管内治療(カテーテル治療)を積極的に取り入れ、入院期間の短縮を目指していきます。
- 脳卒中全般(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血、一過性脳虚血発作など)
- 脳卒中の予防的治療(内頸動脈狭窄症、未破裂脳動脈瘤など)
- 顔面けいれん、三叉神経痛、舌咽神経痛
- その他(認知症、脳腫瘍、頭部外傷など)
頭痛、めまい、急な手足のしびれや脱力、顔面の痛みやけいれん、言語障害、意識障害、頭のけが、脳ドックで異常といわれた
脳動脈の動脈硬化によるつまり(動脈狭窄・閉塞)や脳動脈のふくらみ(脳動脈瘤)などは、今は症状がなくても脳梗塞やくも膜下出血の原因となる可能性があります。この様な疾患では、精密検査をして脳卒中になる可能性が高いと予想される場合には、事前に予防的な治療を行います。
脳の動脈硬化や腫瘍などにより顔面の神経が圧迫されると、顔面筋のけいれんや痛みが起こることがあります。このような場合には、その原因を検査したのち、飲み薬や注射、手術などにより治療します。
- 急性脳動脈閉塞に対する血栓溶回収療法
- 頚動脈ステント留置術
- 脳動脈瘤塞栓術
- 脳動脈瘤クリッピング術
- 頚動脈内膜剥離術
- 微小血管減圧術(微小血管減圧術の詳細)
- 脳腫瘍摘出術
- 水頭症手術(髄液シャント術など)
手術、血管内治療以外にも、点滴や内服薬による薬剤治療やリハビリテーションによる治療も積極的におこなっていきます。
令和5年4月1日より脳神経外科は常勤医師が2名の体制になりました。このため、手術などの入院治療を行えるように診療体制の整備を行なっております(整備完了は令和5年9月ごろを予定しています)