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診療科・部門
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循環器内科

特徴
より高度かつ安全な医療をご提供します
循環器内科の特徴
循環器治療のスペシャリスト集団として

狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患をはじめ循環器領域全てに及ぶ疾患に対し、患者さまの10年、20年先を考えた質の高い検査や治療を効果的に行っていけるよう専門チームで取り組んでおります。循環器の専門病院という小回りの良さを生かし、迅速且つ安全で患者さまに満足して頂けるよう、診断に必要な検査を受診当日にできるだけ全て行い早期治療を心掛けております。
また、地域医療、病診連携を重視し、24時間365日救急体制で診療させて頂いております。

当科で扱う主な疾患
  • 虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞など)
  • 不整脈疾患
  • 心不全
  • 弁膜症疾患、大血管疾患
  • 末梢血管疾患
主な手技
虚血性心疾患に対する検査・手技
心臓カテーテル検査
CAG

カテーテルと呼ばれる細長い管を、心臓に血液を供給している冠動脈の入り口まで通し、冠動脈内に造影剤を流し込んでX線撮影をします。血液の流れをリアルタイムに見ることができ、冠動脈に細い部分や詰まっている部分があるか、また血管のどの場所にあるのか、さらにどれくらい細くなっているのかを正確に把握することができ、狭心症や心筋梗塞を確実に診断します。

経皮的冠動脈インターベンション
PCI

足の付け根や腕、手首などの血管からカテーテルを通して、冠動脈の狭くなった部分を治療する方法です。先端にバルーン(風船)を取り付けたカテーテルでバルーンを内側から膨らませて血管を押し広げる方法(バルーン療法)です。再び血管が詰まってしまう場合(再狭窄)もあるため、これを防ぐために、ステントと呼ばれる器具を使うことが増えています。ステントは金属を網の目状にした筒で、バルーンで血流を再開させた後に血管の中に留め置き、血管を内側から補強します。

不整脈に対する手技
カテーテルアブレーション
RFCA

カテーテルを足の付け根などの血管から挿入し心臓まで運び、カテーテル先端から高周波を流すことで不整脈の原因回路(心筋組織)へ50~55℃の熱を加えます。熱を加えることで原因回路(心筋組織)が凝固壊死を起こします。原因回路を遮断することで不整脈を根治する方法です。不整脈の種類によって成功率は異なりますが、心房細動で70-90%、一般的な上室性不整脈で90-95%程度です。

不整脈チームの特色
  • 年間500例以上のカテーテルアブレーションと100例前後のデバイス治療を行っております。近隣の総合病院からの紹介も多く不整脈治療の機関病院とて機能しております。
  • 顕性WPW症候群も含む発作性上室性頻拍の症例も多く集まりカテーテルアブレーションを”1”から学ぶことができます。
  • 日本不整脈心電図学会より不整脈専門医研修施設の認定を制度発足時より受けております。
  • 持続性心房細動に対する自律神経節焼灼付加肺静脈隔離術を積極的に行い、高い成功率をおさめております。
  • オクラホマ大学 中川 博先生と共に豊橋アブレーションコースを毎年夏に実施しております。このコースは国内外よりお招きした先生による解剖の基礎、最先端の研究や治療についてのレクチャー、ライブ デモンストレーションがプログラムされたアドバンスコースです。スタッフとして毎年参加することになります。
構造的心疾患に対する手技
経カテーテル大動脈弁留置術
TAVI

大動脈弁狭窄症は、大動脈弁が硬化し十分に開かなくなる病気です。TAVI は、胸を開かずに心臓が動いている状態でカテーテルを用いて人工弁を患者さまの心臓に装着する治療法です。

経皮的僧帽弁クリップ術
MitraClip

僧帽弁閉鎖不全症は高齢者に多く、高齢化に伴い増加する傾向があり状態が悪化すると心不全等を引き起こし命に関わります。MitraClip は、外科的治療が困難な重度の僧帽弁閉鎖不全症の患者さまの為の低侵襲な経皮的僧帽弁接合不全修復システムです。

左心耳閉鎖術
LAAC

左心耳閉鎖術とは、心臓の左心耳という部分にできた血栓が血流に入り、非弁膜症性心房細動の患者さまに脳卒中を引き起こすリスクを減らすための治療法です。

心房中隔欠損のカテーテル治療
ASO

中隔欠損とは、左心房と右心房を仕切る心房中隔に欠損孔と呼ばれる穴が開いている疾患です。ASO は、胸を開かずに心臓が動いている状態でカテーテルを用いて欠損孔を閉鎖する治療法です。

動脈管開存症のカテーテル治療
ADO

動脈管開存症とは、心臓から肺へ血液を送る肺動脈と心臓から全身へ血液を送る大動脈が細い動脈管によってつながっている疾患です。ADO は胸を開かずに、心臓が動いている状態でカテーテルを用いて欠損孔を閉鎖する治療法です。

インターベンショニストを目指す医師募集!

当院は、循環器疾患治療に特化した専門病院であり、PCIは年間約1,000例、アブレーションは約500例、TAVIは約70例以上と総合的に東海エリアでも屈指の治療数をほこる施設であり、豊橋ライブを代表としたライブデモンストレーションを通じて日本全国、世界へも最新治療について発信をし続けています。当院には、各領域での治療のエキスパートが在籍しており、更なる技術、知識の向上をお考えの方、総合的に経験してみたいという若手医師の方などご興味ある方は是非お気軽にお問い合わせください。

豊橋ハートセンターでの学び
東部地域病院
循環器内科
医長 小西 宏和
私は2005年に順天堂大学医学部を卒業し、心臓カテーテル治療の繊細かつ大胆な手術に魅了されて循環器内科に入局しました。その後13年間大学病院で勤務しながら、総合内科専門医・循環器専門医・インターベンション専門医を取得しました。大学院にも行き、医学博士も取得させていただきました。ちょうど全ての資格を取り終えたのが医者11年目くらいの時期でした。その頃から、次に自分は何をすべきかを模索していました。当時の教授からは次のステップとして「海外留学(研究)」とか「structureのインターベンションを学びに短期国内留学」と提案を受けていた時期でもありました。そんな中、自分は豊橋ハートセンターへ修行に行くことを決めました。当時医者14年目でした。
各種ライブ(CCT, CTO club, 豊橋ライブ, CPAC等)に何度も参加しており、トップオペレーターで活躍されている豊橋ハートセンターの先生方に憧れていました。日々の臨床で、自分のカテーテル技量不足を痛感する場面もあり、トップオペレーターと自分の差を知り、少しでも追いつけるようになりたくて豊橋ハートセンターへ志願させていただきました。
文章で表現することは難しいですが、複雑病変のカテーテル治療の成功には特殊な技があるわけではなく、カテーテルの基本的な考え方や技術を徹底することでその連続が成功につながっているということを学びました。スポーツでも同じですが、基礎練の積み重ねが大事であることを再認識いたしました。トップオペレーターは基礎力が極めて高いため、難易度の高い治療を安全に成功できていることを実感しました。当たり前のことかもしれませんが、実際に側で体感できたことに大きな意味があったと思います。また、豊橋ハートセンターはチャンスが多いため、貴重な経験が沢山できました。ライブのオペレーターをさせてもらえたことが何よりも貴重な経験でした。もちろん、豊橋に来たからといって誰でも出られるわけではありませんが。
豊橋へ来た事によって、カテーテル技術の向上、全国のインターベンション医とのネットワーク拡大など、大学に在籍していた時には考えられなかったことが得られました。今後は、自施設のカテーテル技術の向上、後輩への指導。また、他施設との交流を増やし、病院の垣根を超えたコミュニティー形成などを行い、自分のみならず後輩たちが楽しく充実したインターベンション医としての仕事ができる環境を作りたいと思います。
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岐阜大学医学部附属病院
循環器内科
助教 成瀬 元気
私は豊橋ハートセンターに伺うまで岐阜大学医学部附属病院で勤務しておりました。2021年12月に岐阜大学病院でハイブリッド手術室が完成し、経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVI)施行に向けて準備が開始されました。その上で、TAVIを含めたストラクチャーインターベンションを勉強させていただくという目的でハートセンターにお世話になりました。さらに、私の中ではカテーテルインターベンションを一度ゼロから鍛え直していただくという面も大きな目的でした。私は豊橋に来る前まではあまりインターベンションに積極的には関わることができませんでした。PCIは行っておりましたが、いつも自分の手技に対し不安を抱えながら手技をする毎日でした。そのため心カテを基本から勉強させていただくこれ以上ない機会と考えておりました。
ハートセンターで学んだ事と言えば、何よりもライブデモンストレーションでしか拝見していなかった、いわゆるスクリーンの向こうの先生方が毎日カテ室で手技をされていたり、私の手技についていただいたりということが衝撃的でした。自分の手技の稚拙さに嫌気がさしながらも、必死でついていくことだけを考えて毎日を過ごしていました。その中でも透視角度やワイヤーの曲げ方など本当に基本的なところからご指導いただけた事に大変感謝しております。放射線技師さんやMEさんも優しく、細かいことからなんでも相談に乗っていただけたことも非常に有難かったです。また赴任した後2、3か月は重症な患者さんを持つことも多く、PCPSやIMPELLAを含む補助循環や集中治療といった点でも勉強することが多かったです。
9か月という非常に短い期間でしたので、手技に関してはまだまだ未熟ではありますが、これからさらに頑張ってSHDやPCI、EVTを勉強していくぞというモチベーションとなりました。また複雑な心血管疾患に対峙していく姿勢を叩き直された気がします。私は今まで難しい症例に出会うとどうしても心の中で逃げの気持ちが出てしまうところがありました。この9か月で疾患に立ち向かう度胸と前向きな姿勢を養うことができたとおもっております。同年代の先生方も手技が上手なだけでなく、勉強熱心な方ばかりでたくさん刺激を受けました。そういった先生方との繋がりができたことも自分にとって大きな財産となりました。
今後は、岐阜大学病院でTAVIを無事開始するために、コアメンバーとして豊橋での経験を如何なく発揮していこうと考えております。さらに、PCIやEVTにつきましても、さらに自身を磨きつつ、豊橋で一から教えていただいたものを岐阜大学で後輩に教えていきたいと思っております。何よりも、豊橋で学んだ患者様第一の考え方、疾患に立ち向かう姿勢を岐阜大学の若手に浸透させられるよう尽力していきます。この9か月で変わった姿を岐阜大学で見せていくことで、豊橋ハートセンターの良さが必ず伝わると考えております。その中で岐阜大学から豊橋ハートセンターに国内留学を希望する先生が出てくるようであれば是非勧めていきたいと思っております。
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EPフェロー募集のお知らせ
一緒に豊橋不整脈チームの一員として活躍してもらえる不整脈フェローを1名募集しております。これまで内科、循環器全般の経験を積んだがEPは全く経験ないという方でも大歓迎です。

採用または見学に関するお問い合わせ:hisho-t@heart-center.or.jp(医局秘書 小林)